今回紹介する本は日本一カンタンな「投資」と「お金」の本です。
・投資に興味を持ち始めた方
・お金に興味を持ち、勉強したい方
・投資で失敗した経験がある方
・就職したばかりの20代
お金や投資の勉強は、幅が広くどう勉強すれば良いかや何を勉強すれば良いかがわかりにくいです。
難しく考えてしまって挫折してしまった方もいるのではないでしょうか?
この本はそのような方に特におすすめしたい本です。
・投資の基礎知識や持っておきたいマインド
・具体的な投資の方法論
・資本主義や投資する際に注意しなければいけない思考のクセ
この本は、主人公の「隆一」が投資の「先生」からレクチャーを受けるというストーリーで進んでいきます。わかりやすさを大切にしている本ですので、本を読むのが苦手な方も読みやすく2〜3時間程度で読めます。ただ、要点は抑えられており、大変濃い内容の本です。
この本の作者は中桐 啓貴(なかぎり ひろき)さん。
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持ち、資産運用コンサル業務を行うお金のプロです。
↓詳しいプロフィールはこちら
中桐さんはこの本の他にも使えば使うほどお金が増えるお金の使い方を始めとしたお金に関する本を数冊書かれています。もし興味があれば、読んでみてくださいね。
↓引用ツイートして頂きました。
●【要約】日本一カンタンな「投資」と「お金」の本 | 20代で学ぶべきお金の勉強ができる本
・投資する上で必要な考え方(投資マインド)
・投資の方法
・長期分散投資
●投資マインド
まずは、投資をする上で知っとかなければいけないのは、お金が動く「資本主義」についてです。
そして、世間一般で言われているような事(「投資」=「ギャンブル」)は誤解があること。
投資をする上で知っといたほうが良い人間心理(行動経済学)です。
トレードと投資の違い
まず理解するべきは投資=ギャンブルではないと言うこと。
投資とは、本質的に社会を豊かにする行為であり、プラスサムゲーム。
中長期の期間で企業の成長に着目する物です。
勝者と敗者が存在せず。参加したみんなで特をすることができる。
対してセロサムゲームという言葉がある。こちらは誰かが特をすれば誰かが損をする仕組み。
FXは一般的にゼロサムゲームと呼ばれる。
本来、投資は中長期で行い、参加した人達全員が特ができるゲームなんです。
そして投資とトレードも違います。中長期の目線で企業の成長に着目する投資に対し、トレードは短期的な視点で逐一、売買を繰り返します。環境要因等に左右されやすく、運の要素が強くなります。
世間一般的なイメージである投資=ギャンブルは、トレードで行う、ゼロサムゲームの事を言います。
資本主義を知る
資本主義とは、産業革命時に大きく変化した価値観に基づき出来上がった思想。
理想や理念ではなく、現実に対する本音の欲求が生み、育てた仕組みだから生命力が強いのです。
資本主義自体が生き物のように成長していく為、お金の価値はどんどん変化していきます。
例えば、200年前に1ドルを株式に投資したとすると、現代においてその価値は60万倍になります。
それに対し、現金で持っていると0.07ドルの価値しかない状態になってしまいます。
それは、インフレによって、物の価値がどんどん上がるため、相対して現金の価値が落ちてしまうのです。対し、株は実態の経済状況を反映し成長していくので価値が膨れ上がります。
「資本が資本を産む」これが資本主義の考え方なのです。
生命力が強いため、基本的に経済は成長していきます。
だからこそ安心して長期投資ができるのです。
思考のクセ
投資をする上で向き合わなければいけない事が誘惑や欲求です。
人間には思考のクセ(行動経済学)があり、考えていないとそのクセに基づき行動してしまうのです。
この思考のクセを理解する事で投資の失敗を避ける事ができるようになります。
恐らく投資で失敗している方は、このクセが原因ではないでしょうか?
・ヒューリスティック
・プロスペクト理論
・ブレークイーブン効果
・スネークバイト理論
・アンカリング効果
詳細はココでは割愛しますので、投資を始める際は、是非本書を読んで見てください。
●投資の方法
続いて投資の方法になります。投資の方法での重要な事は3つ
・長期
・インデックス
・分散
そしてiDeCoやNISAなどの税制優遇があるものを上手く活用する事です。
※iDeCoについてはこちら
※積立NISAについてはこちら
分散
投資の内訳を決める為に「ポートフォリオ」というものがあります。
ハイリスクハイリターンの商品とローリスクローリターンの商品をバランスよく組み合わせてリスクを最小限に運用する事。これが分散投資です。
株には暴落はつきものです。長期20年以上保有する場合は、必ずと言っていいほど暴落が起きます。
その際に、しっかりと耐えられるようにリスクと損失を考えてポートフォリオをつくること。これが重要です。
※分散投資についてはこちら
インデックス
この本では、長期投資の際は、投資信託(運用のプロが選んだ銘柄で投資できる商品)を利用をおすすめしています。
投資信託には2通りあり「アクティブファンド」と「インデックスファンド」です。
市場平均(ベンチマーク)と同じような動きをする運用を目指すファンドのことをインデックスファンドといいます。ここでいう市場平均とは、株式を例にあげれば「日経平均株価」や「TOPIX」、米国では「SP500」などの株価指数のことを指します。
アクティブファンドとは、投資信託のうちで運用担当者が、株式・債券・その他有価証券等の銘柄及び投資割合を決定する投資信託を指す。一般的にアクティブファンドはベンチマークを設定し、そのベンチマーク以上の運用成績を目指すものである。
長期で見たときにはインデックスファンドに勝てるアクティブファンドは少ないのです。
ストレスなく、投資していくためには、分散型のインデックスファンドが良いと思います。
この本書ではオススメの商品を厳選して10個紹介しています。是非読んでみてください。
投資信託や積立に関してはこちらの本もおすすめです。
●感想
日本一カンタンとタイトルについている通り、分かりやすく読みやすい本になっています。
かつ、投資の経験者でも勉強になるような事が書いてある、良質なお金の本です。
若い方は将来の不安に対し、お金を稼ぐ手段や増やす手段を探しているのではないでしょうか?
いずれにせよ、正しいお金の知識を身に着けない限りはお金は増えないでしょう。
20代の若いうちから、お金を勉強し投資をしていくことで、20年後に驚くようなお金を手にできる可能性があります。(投資はあくまで自己責任です。)
・投資に興味を持ち始めた方
・お金に興味を持ち、勉強したい方
・投資で失敗した経験がある方
・就職したばかりの20代
是非、記事の最初に書いたこのような方はこの本(日本一カンタンな「投資」と「お金」の本)を手にとって見てください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
↓この他お金の勉強になる本を紹介していますので、是非ご覧ください。